20代~30代の間の若者の間で、「男らしい」「女らしい」といった固定観念に囚われない消費者傾向が目立っている。男性は旅行やデートの主導権をとらず、自分の見た目を追求し、女性は男物の服を着こなし、デートより仕事を優先させるケースも少なくない。
日経産業地域研究所の調査では、「配偶者や恋人との旅行先は自分が決めたい」と答えた男性は60代では5割を超えるが、若年層ほど低く20代では2割強で男女の比率が並んでいる。若い恋人達の間では除々に女性の主導権が強まっているといえる。若い男性の関心は「自分の見た目とニオイ」に向いており、化粧品や香水、整髪料にお金を掛ける割合が高い。
一方女性では「たくましさ」が目立っており、「恋人や配偶者に頼られるとうれしい」という女性は50代では8.8%だが、30代では34.2%、20代では39.1%と4割近くなっている。「デートより仕事が優先」とする人も37.7%とどの年代の男性よりも高い。近年、若年層の消費の活力不足が心配されているが、女性的と思える男性や男性的に見える女性に対する消費への対応が必要ではないかと思われる。(参考:日本経済新聞)(R.T)