急に雨が降り始めた時や弱い雨の時など、傘をささずに駆け出す人は多いと思われる。しかし、身体のためには降り始めの弱い雨ほど傘をさした方がよいとされている。空気中には自動車の排気ガス、工場からの煤煙、地面から舞い上がった土ほこり、花粉などが含まれているからである。降り始めの雨はこれらの大気汚染物質の多くを取り込んでいる1番汚れた雨といえる。
汚染物質のうち窒素酸化物や硫黄酸化物の1部は空気中で反応して硝酸や硫酸に変化しこれが雨に溶け込むことで酸性雨となる。雨は地上に落ちる時に汚染物質も取り込むことから、ささいな雨といえども傘をささずに歩くのは汚染物質を身体中で浴びているようなものである。
近年は国内の汚染物質だけでなく、中国大陸からの黄砂や硫黄酸化物などの汚染物質が増えていることからも雨が降り始めたらすぐに傘をさすように心がけた方が良いと思われる。(参考:日本産業新聞)(R.T)
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