首都圏小中学生の母親6,770人を対象にした「子育て生活基本調査」にて、子供のやることに手や口を出す母親が増え、母親も「子供が成長した」と実感することは少なくなっていると判明された(平成19年9月調査実施、10年、14年に続き3回目)。
「遊んだ後の片付けや部屋の整理整頓」を子供が1人でできると答えた母親は、小学校高学年で51.8%で、5年前の前回より9.2ポイント減少、中学生も56.0%で6.5ポイント下回った。「子供がすることを親が決めたり、手伝ったりすることがある」と答えたのは小学生で60.9%で、10年の46.9%、14年の53.8%から上昇中。中学生でも46.5%で、10年を10.2ポイント上回った。「日ごろの生活で子供が成長したと感じる」母親は調査を重ねるごとに減少し、10年は74.5%、14年は64.2%、今回は56.6%。一方、「子供を習い事や塾に通わせないと不安」なのは51.7%で、10年より9ポイント上昇している。この点については、母親の関与はゆとり教育の転換などで教育不安が増しているものとみなすことができる。
このように自分の生活や行動に見通しが利く子供が減っているため、「もっときちんとやってほしい」という母親の意識は高まっているも、過度の親の援助は自立出来ない子供を助長することにも繋がりかねないことも留意せねばならない。 (参考:ベネッセ教育研究開発センター)(M.Y)
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