カナダで開催された米国胸部学会(ATS)で米ハーバード大の研究チームは、強いストレスにさらされた妊婦の子供は、ぜんそくなどのアレルギー症状を起しやすくなるという報告を行った。動物実験の段階ではこのことは指摘されてきたが、人間で検証したのは始めてである。
研究チームは新生児387人を対象に、へその緒に含まれるアレルギーの原因抗体のレベルを分析し、同時に妊娠中の母親のストレスの強さや、家庭でダニなどの異物「アレルゲン」に接している度合いを調べた。その結果、強いストレスにさらされていた母親はアレルゲンが少ない環境でも子供の抗体レベルが高くなる傾向が強いことが判明している。現代社会では、ストレスを感じる頻度が高まっていることから、アレルゲンと同様に人間の免疫システムへの影響が懸念される。(参考:日本経済新聞)(R.T)
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