金沢医科大などの調査で、ビルや路面からの反射が多いオフィス街は、あらゆる角度から目に紫外線が入っていることが明らかになった。海や山などレジャーの場だけでなく、都市生活の中でも目の紫外線対策が必要だ。
調査を担当した金沢医大の佐々木洋主任教授は「ビルの壁面や窓、アスファルトから紫外線の反射があるオフィス街では、紫外線があらゆる方向から目に入っていた。目の健康のためには、太陽の直射だけでなく、ビルの壁面や地表からの反射にも注意する必要がある」と指摘する。
佐々木主任教授は「日本では、肌への紫外線対策はよく知られるようになったが、目に対してはまだ知らない人が多い。紫外線が蓄積される量が多ければ、それだけ白内障などを発症するリスクが高くなる。リスクを少なくするためには、弱い紫外線でも対策をとるべき」としている。(参考:産経新聞)(Y.A)