メタボ予防や乳がん検診を美容院で客にアピール…4月から愛知と大阪でこんな試みが始まっている。美容師に「美と健康のコンシェルジュ」になってもらい、客との会話の中で健康を守る大事さを伝えてもらう。名大付属病院のスタッフを中心にした取り組みで、1期生のコンシェルジュ約80人が間もなく誕生、まずは16の美容院でスタートする。
名大病院の杉浦講師は一定の時間を過ごす女性客が多いという点に着目し、客に健康への関心を高めてもらう場にできないかと模索。このコンシェルジュ方式は、全国の医師や薬剤師らでつくるNPO法人で、名大病院のスタッフも加入している「MeDICC」が、延べ数時間の講習を受けた美容師に対して認定。講習会では、がんの早期発見の大切さをはじめ、肌と食生活との関係や適切なダイエット方法を学ぶ。また、数字や宣伝文句に踊らされないように商品広告を見る目も養うことに焦点を置き、客との会話やアドバイスに生かすのも狙いとされている。 (参考:朝日新聞)(M.Y)