花王が家庭での洗濯の仕方を調査したところ、世代間で洗濯スタイルが違うことが判明した。40代以上では衣類の仕上がりを良くするため洗濯の仕方を細かく工夫する層が多いが、30代以下では洗濯機のスタートボタンを押すだけであまり手間はかけないという層が多いという。
洗濯の仕方が大きく変わったのは、1980年代後半。全自動洗濯機の普及が急速に進み、1987年には花王がバイオ技術を応用した初のコンパクト洗剤「アタック」を発売。洗浄力が増し、使用量がそれまでの4分の1で済むなど洗濯革命が起きた。この時期より以前に結婚、育児に伴う家事を覚えた層は細かな手間をかけた洗濯法が身についているが、それ以後に家事を覚えた層はより効率的な洗濯を心掛ける傾向があるといえる。若い世代ほど働く主婦が多いのもこうした傾向に拍車をかけている。社会ニーズに合わせて洗濯スタイルも変化してきており、今後は効率的な手抜きを行えることが商品開発のキーワードとなるのかもしれない。(参考:日本経済新聞)(R.T)
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