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野菜ジュース、表示にメス

「１日分の緑黄色野菜」「１本で約100ｇの緑黄色野菜」などと表示された野菜ジュース類の多くは、厚生労働省が推奨する「１日の野菜摂取量350ｇ」を下回る量の栄養素しか含んでいないことが、名古屋市消費者生活センターの実施した成分分析でわかった。野菜不足、肥満対策、がんの予防等を過度に期待させ、その商品を飲むだけで１日に必要な栄養素を十分摂取できると受け取れる表示には、今後、実態調査などでメスが入る可能性もある。

厚生労働省が推奨する野菜の摂取量は１日３５０ｇ以上で、これは小鉢５皿分に当たる。なお、平成１４年の国民栄養調査のデータでは、日本人の１日の野菜摂取量は平均約２７０ｇで、年々減少傾向にある。（参考：朝日新聞ほか）(Ｎ.Ｕ)

ネット通販の相談件数拡大

国民生活センターへ寄せられる「インターネットショッピング」に関する相談が増加している。07年度8月2日現在の相談件数は前年同期と比較して142.5％増の15,362件となっている。ネット通販やネットオークションの浸透による利用者拡大に伴い拡大した模様。
テレビショッピングや折り込み広告も含めた通販全体の相談内容としては、代金の前払いに関してや、商品の「返品特約（使用後も返品可能等）」、表示に関する相談が目立っており、このような相談内容がパターン化している。（参考：通販新聞等）(Y.A)

健康情報にも“見極めの力”を！

「健康によい」といった宣伝文句は多いものですが、よく見聞きする「アンチエイジング」
「デトックス」「自然治癒力」などの言葉は、定義をはっきりさせないまま多用されている
ケースが多々あります。このような情報には素直に聞き流さず、一歩引いた別角度からの
見方が必要です。

■魅力的な言葉…？
　
・「自然治癒力」
　→医学的にはあまり用いない言葉。意味が曖昧で、インチキなものを説明するには最適

・「血液を浄化する」
　→体内で不要となったものは肝臓や腎臓で代謝され、排出される。仕組みは精巧で医学
　でも全ては解明されておらず、民間療法や健康食品でカバーされるものではない。

・「脂肪を燃やす」
　→医学的にあえて説明すれば、中性脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解されること。エ
　ステ等の宣伝に使用されるが、もんでもたたいてもこの変化は起きない。

・「天然、自然」は安全
　→健康食品にしばしば用いられ、化学的に合成された医薬品＝危険という図式を想定し、
　不安感を煽る。自然でも毒性が高いものはあり、多くの医薬品が病気を改善させている
　ことは周知の事実。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小内亨医師・HP（参照）より抜粋　　（M.Y）

厚生労働省 健康食品 商品名を指導

厚生労働省は「薬のような効果、効能を消費者に期待させる商品名について薬事法違反になるおそれがある」として、ＤＨＣ・ファンケル・小林製薬の３社に対して健康食品の名称を変更するよう指導していました。それによって改善の対象となった商品名が切り替わっています。

＜小林製薬＞ヘルプシリーズの17品目の名称変更
・アレル原ヘルプ→シソ&甜茶セット
・更年ヘルプ→イソフラボンセット
・低脂ヘルプ→植物ステロール&杜仲葉セット　　　など

＜ファンケル＞「健康サポートシリーズ」の18品目の商品名、商品パッケージを変更
・アレル気サポート→シソ＆甜茶　緑の風
・休足サポート→フェアリー　メリロート
・糖値サポート→桑の葉　ゆるやか　　　など

＜ＤＨＣ＞19品目の商品名を変更
・なめらか肌→なめらか
・アレル減→むずむず
・快通→グッドスルー　　　など

小林製薬、ファンケルが成分名を用いているのに対して、ＤＨＣは基本的に成分名を使用していないなどの違いが見られます。(Y.A）

トラブル急増、注意！

物干し竿の移動販売を巡るトラブル急増

全国の消費者生活センターに寄せられた物干し竿購入に関するトラブルの2006年度の相談
相談件数は639件で過去最多（01年度からほぼ倍増）となっています。

相談者の８割以上が50歳以上の中高年層で、例えば「２本で1,000円」の呼びかけにひかれ
声をかけると「1,000円の竿は錆びやすい」と言われステンレス製の竿を無理矢理紹介する、
値段を聞いても答えない、勝手に細工して買わざるをえない状況に追い込むなど、売りつけ
る手口も強引なものが目立っているようです。

その対策として、購入前に金額を確認して不要ならきっぱり断ること、領収書を出し渋ったり、
連絡先を教えない業者との契約も避けるべきとアドバイスしています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（日本経済新聞より）　（M.Y）

遺伝子組み換え原料 不使用表示でも微量混入

遺伝子組み換え原料を「不使用」と表示した加工食品のうち、約半数は微量に同原料を含んでいることが農林水産消費安全技術センターの調査により判明されました。

例えば米国産大豆の約９割が遺伝子組み換えとされていますが、その実情には農家や輸出業者が日本向けに分別した非遺伝子組み換え大豆を生産・出荷しているにもかかわらず同じ機器やコンテナ利用により微量の組み換え原料が混ざってしまうケースが挙げられます。

このような生産や出荷時に誤って混入されてしまうといった意図しない混入が避けられないため、原料全体の５％までの混入を認めていることで表示の義務付けを行っていないものでしたが、専門家は欧州よりも基準が緩いゆえに、消費者の誤解を招く恐れがあると指摘しています。

＜遺伝子組み換えに関する表示対象食品＞

・大豆（枝豆、大豆もやしを含む）
　豆腐、油揚げ類、凍豆腐、おから、納豆、豆乳類、みそ、大豆煮豆・缶詰、
　きな粉、大豆いり豆、大豆、大豆粉、枝豆、など

・トウモロコシ
　コーンスナック菓子、コーンスターチ、ポップコーン、冷凍トウモロコシ、
　トウモロコシ缶詰、など

・バレイショ
　冷凍・乾燥バレイショ、バレイショ澱粉、ポテトスナック菓子、など

・その他（アルファルファ、てん菜、菜種、綿実）　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（日本経済新聞他）　（M.Y）

魔法の洗面器の効果は？？

6月29日にアルミニウム合金やポリプロピレン製で、浴室や台所に置いたり使ったりするとカビや細菌を抑制するなどと謳った洗面器が、公正取引委員会から景品表示法違反（優良誤認）での排除命令を受けた。（通販企業10社、ﾒｰｶｰ3社に対して）

各社が公正取引委員会から効果の合理的根拠の提出を求められ資料を提出したが、裏付けを示すものとして認められなかったため、今回の処分となった。

（Ｙ．Ａ）