1台の自動車を複数の会員で共同利用することを「カーシェアリング」という。1990年代に入り北米を中心に普及し、日本では2000年ごろから利用が始まった。交通エコロジー・モビリティ財団の2009年1月の調査によると、車両を貸し出す車両ステーションは全国に357ヶ所、車両台数は563台。会員数は6396人と1年前の約2倍に膨らんだという。
この背景にはユーザーの節約志向の高まりがあると見られている。ガソリン価格高止まりで乗用車の利用頻度が下がり、車検などの費用を払うのは無駄との考え方が広がっている。電車やバスなどの公共交通機関が発達している都心部では特にこうした傾向が強い。
カーシェアリングを利用することで結果的に徒歩や公共交通機関の利用頻度が高まり、二酸化炭素排出量が減るとの見方がある。(参考:日経産業新聞)(R.T)