コーヒーに脂肪肝を抑制する効果があることが三越総合健診センターの調査で分かった。脂肪肝の人はコーヒーを飲む量が少なく、飲む量が減った人は発症する率が高いという。調査は同センターで肝機能検査、腹部超音波検査を含む健診を継続的に受けている25~60歳の男性1,612人を対象に実施。健診時に1日あたりコーヒーを飲む量を聞き、1999年から2004年までのデータを解析。
1999年に脂肪肝と診断されたのは376人、2004年は468人。脂肪肝の人とそうでない人のデータを比較すると、脂肪肝の人は1日にコーヒーを飲む量がやや少なかった。緑茶や酒を飲む量に差はなかった。さらに5年間で新たに脂肪肝になった164人と、ならなかった人の中から年齢や肥満度などの条件を一致させて抽出した328人のデータを比較。1999年は両グループとも1日あたりコーヒー2.6杯だったが、2004年は脂肪肝群2.3杯、非脂肪肝群2.9杯で、飲む量の変化と脂肪肝発症との関連が伺えるとしている。(参考:日経産業新聞)(R.T)