日本自動車連盟(JAF)は2007年4月下旬、埼玉県の駐車場で、晴天下の日の出から日没まで、乗用車の内外の温度変化を調査。テスト日の最高気温は午後1時40分の23.3度だったが、ドアや窓を閉め切った車内は午前11時50分にはフロントガラス付近で57.5度、ダッシュボード付近で70.8度を記録。運転席付近も午後2時10分には48.7度にまでなった。車内に置いた缶入り炭酸飲料は暑さで自然に破裂したほどであった。
JAFは最高気温35度を記録した真夏の7月にも調査したが、閉め切った車内の温度は4月の結果と大差はなかったと判断。 事故の背景には、真夏と違い車内が高温になることはないだろうという思い込みがある。「今日はそんなに暑くない」「短時間だから」「寝ているから起こすのはかわいそう」等といった、親のそんな考えが事故の原因になりかねないとみなされている。また、最近はペットの犬などが熱中症の犠牲になることも多いとされている。
環境省環境安全課は「乳幼児は汗腺が未発達で、体温調節は体表からの熱の放散に頼っている。車内温度が体温を上回ってしまうとそれが出来なくなり、熱中症のリスクが高まる」と見解。真夏でなくとも十分な注意が必要だ。(参考:朝日新聞)(M.Y)
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