厚生労働省の研究班は、高血圧の40代男性が死亡する危険性は正常な血圧の人の3.4倍に上ることを発表した。高齢男性では1.5倍前後なのと比べてはるかに高く、「高血圧は中年ほど要注意」という傾向が出ている。対象は40~90歳の男性約6万5千人、女性約11万人で、約10年追跡したところ、男性約1万人、女性約8千人が死亡。血圧と死亡の関係を調べた。その結果、収縮期血圧120未満/拡張期血圧80未満と正常な人たちに比べ、160以上/100以上の高血圧の人たちが死亡するリスクは、男性で40代が3.4倍、50代2.2倍、60代で1.8倍、70代で1.6倍、80代で1.3倍だった。 女性は40代で1.4倍、50代1.9倍、60代2.1倍、70代1.5倍、80代1.2倍。男性では若い世代ほど危険性が高くなる傾向が際だった。高血圧は塩分の多い食事や肥満、飲酒、ストレスが招きやすく、働く世代の生活習慣と関係が深い模様である。(参考:朝日新聞)(N.U)
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