奈良先端科学技術大学院大の横田明穂教授と、京都大ウイルス研究所の淀井淳司教授の研究グループは、ストレス、アレルギー、ガンから体を守り、長寿に導くたんぱく質「ヒトチオレドキシン1」を多量に含むレタスの開発に成功したことを発表した。「ヒトチオレドキシン1」を植物に使用した上で生産したのは世界初という。薬、健康食品、化粧品などの開発につながる成果として注目されており、3年後の実用化を目指している。野菜を使うため安全性が高く、大量生産も可能となっている。この手法であれば遺伝子組み換えが葉緑体部分に留まるため、例えば花粉が飛散しても生態系を乱したり、環境を汚染する心配がないとしている。今後、企業などと連携し、人体への安全性をさらに確認する計画である。(参考:毎日新聞)(N.U)