不良品を瞬時に見抜く「眼力(めぢから)」を鍛えるトレーニングを、電子部品メーカー・イビデン(岐阜県大垣市)が、IC製品の目視検査を担当する従業員を対象に導入している。以来、月に数件はあった製品不具合の見落としが無くなり、クレームゼロ記録を更新中。プロの運転手の診断ツールにも使われており、ゲームでおなじみの“眼力”が仕事の世界にも広がっている。 (参考:朝日新聞)(M.Y)
公園の遊具と言えば子ども向けのようだが、今、高齢者向けの健康遊具が広がっている。遊ぶのではなく、体を伸ばしたり、筋力をつけたりする健康維持が目的。国土交通省の調べでは、国内の公園での07年度の設置数は9年前の2.6倍にも。 1基10万円台~40万円台で、バランス感覚を養い、筋力を高めるなど、転倒予防を狙った公園向けの商品を自治体などにメーカーは販売する。同省によると、07年度の公園での健康遊具の設置数は1万5144基。3年前に比べて57%の伸び。遊具全体(約44万基)の伸び率が同1.1%なのに比べれば大きく、少子高齢化も色濃く影響している。同省の町中の公園を対象にした調査では、利用者に占める高齢者の割合は66年度の6%から07年度は14%に増え、小学生以下は44%から34%に減少しているほどである。 (参考:朝日新聞)(M.Y)
女性上司は部下のやる気を高めて、部下からの評価も高い。JTBモチベーションズ(東京都港区)がこのほど、上司の性別と部下のやる気との関係についての調査結果を公表した。 その結果、「今の仕事が好き」との回答は、女性上司がいる男性グループで63.2%と最も多く、一方、他の3グループは54~58%にとどまった。「今の上司だとやる気になる」と答えたのは、男性上司の場合が29.4%だったのに対し、女性上司の場合は38.4%だった。 いずれも上司が女性のほうが、仕事への満足度や上司への評価が高い傾向だった。因みに上司の嫌な点を幾つかの選択肢から複数選んでもらったところ、最も高かったのは、男性上司がいる女性が選んだ「リーダーシップがない」(33.5%)。 このまだ女性の上司は少なく、現在上司になっている女性は、多くいる男性上司の平均と比べて資質的に優れている可能性があるとした上で、社員のやる気を高めたいと思う企業は、女性上司を起用してみるのも一つの方法とも捉えられている。 (参考:朝日新聞)(M.Y)
化粧品や美容機器が自由に使えるメーク室を備え、無料でオムツや授乳もできる施設「リフレスタ」が、JR横浜駅の改札内にオープンしている。JR東日本横浜支社の熊谷さんら女性6人が企画。駅にどんな施設がほしいか女性の声を集め、内装や家具に凝った。JR東日本では初の試み。メーク室は30分200円。試供品があり、手ぶらで駆け込める。カフェも併設し、急な雨でも焦らる必要なし。男性陣はカフェで待ってもらうようだ。 (参考:朝日新聞)(M.Y)
九州大学と福岡県産業・科学技術振興財団は共同で、食中毒の原因菌を短時間で検出出来る小型装置を開発。現在三日ほど要する大腸菌の検出が一日で済み、食品加工時の品質検査や食中毒被害の拡大防止に役立つとされている。この装置は食中毒を起こす菌が共通に持つたんぱく質に付着する物質をセンサーとして使用。微量の大腸菌でも8時間培養すれば正確に検出できるものであり、検査機器メーカー等と組むことで1年後にも事業化を図る。 (参考:日本経済新聞)(M.Y)
2008年4月から09年3月までの1年間に流されたテレビCM1万7765作品のうち、約6割が視聴者の印象にほとんど残っていないことが、民間調査会社・CM総合研究所の調査で明らかにされている。調査は、関東地方に住む6~89歳の男女計3000人に毎月筆記式アンケートを実施。その結果、CMを出した2019社中、777社のCM1万147作品は全く記載されなかった。その中には、一つの商品のCMに最大3億円以上を費やした企業が3社あったほか、年間に最大で905回流していた企業も存在。同研究所の関根代表も、名のあるタレントやクリエイターを使えば意識に残るというわけではなく、CMと販売には関連性があり、印象に残らないCMは企業に貢献せず日本経済のロスでもあると見解している。 (参考:読売新聞)(M.Y)
三菱化学は、殺菌作用を持つカラシの成分を樹脂に練り込んだ食品包装材を開発している。これによれば、食品保存剤を包装材の中に入れる必要がなく、食品メーカー等のコスト削減に繋がるとみている。この仕組みは、カラシ菜から殺菌効果のある成分を抽出し加工した「ワサオーロ」をマイクロカプセルに込めたものであり、これを用いた包装材に食品を入れると食品から出る水分を感知し、マイクロカプセルが割れ、ワサオーロが気化して食品を包み込むというものである。 (参考:日本経済新聞)(M.Y)
小学生の学力低下が問題となる中、国語辞書がブームになっている。辞書市場は少子化や電子辞書の普及で縮小傾向にあったが、調べた言葉に付箋を貼る「辞書引き学習」というユニークな学習法をきっかけに注目度がアップ。出版各社も、軽量化や耐久性向上など小学生向け辞書のテコ入れを図り、売り上げが倍増する辞書も出ているほど。「辞書引き学習」を考案したのは立命館小学校・深谷助校長。この学習法は、知的好奇心を身に付けるのに役立ち、遊び感覚でやる気を引き出し、やればやるだけ自信にもつながると見解。学習法は、机の上にカバーを外した状態で辞書を置き(国語の勉強時間以外も)、引いた言葉を付箋に書いてそのページに貼る。あとは好きな言葉、気になる言葉を引いていくだけ。頑張った分だけ付箋が増え辞書は膨らみ、目に見える成果が出ると、子供たちはますます引きたくなるもの・・・と子供の好奇心を喚起させた学習法と言える。 (参考:産経新聞)(M.Y)
犬種別、年齢別や皮膚が弱い犬向けなど高機能で付加価値の高い「プレミアムペットフード」と呼ばれる、高価なペットフードの販売が好調となっている。ペットフード市場全体は横這いのため、メーカー各社は「プレミアム」に注力している。値段は通常商品の約5倍と高価格だが、食事量の少ない小型犬や高齢犬が増え、飼い主が高価格品を受け入れやすくなったことや、少子化によるペット飼育の人口増加などが市場拡大の追い風となっている。(参考:日経産業新聞)(R.T)
着たままで医師が聴診できる“聴診衣”を、帝健(大阪市)が開発。衣類の上から聴診器を当てるので、下着を脱ぐことに抵抗のある人もスムーズに健診を受けられ、時間短縮にも繋がる。学校等へのレンタルを始めており、好評とされている。これは、直径数マイクロメートルの極細繊維を高密度で編んでしなやかな素材にし、摩擦を大きく減らして雑音を低減。第1号で使用した日本工業大学の健診担当者は「男女同時に健診でき、いちいち服を脱ぐ手間も省けた」と見解。レンタルは1枚500~1,000円程度、5月末を目途に販売も始めるとしている。 (参考:朝日新聞)(M.Y)