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二酸化炭素排出枠をつけたバナナや低環境負荷をうたうキュウリ、食べられない葉の部分をあらかじめ取り除いてゴミ発生量を減らすパイナップルなど、環境に配慮した「エコ青果」が広がってきている。環境志向を重視する消費者に支持されているほか、取り扱い業者にもメリットがあるものが多く、種類が広がる可能性は高いと考えられる。(参考:日本経済新聞)(R.T)
化粧品の受託製造を行う企業約100社(有効回答54社)を対象に行った調査で、8割近い企業が前年売上げを上回ることがわかった。来年の設備投資も7割の企業が予定している。各社で新規化粧品・新規取引が増加し、健食関連企業との取引についても、まったく取引のない企業はわずか2割に留まった。ヒアルロン酸やコラーゲンといった美容系食品素材の化粧品への応用はますます広がり、アミノ酸やペプチドなども化粧品素材として利用量が拡大。先の健康食品の受託調査に続き回復基調となっている。 (参考:健康産業新聞)(M.Y)
2010年のバレンタイン予算は2割増。ロッテがバレンタインデーにチョコレートを贈る予定のある中学生から40代女性を対象に意識調査を実施した所、このような結果がでた。調査によると、来年のバレンタイン予算は平均で3,020円。2009年は平均2,525円(実績)だったという。最もお金を費やすのが20代未婚社会人の女性で3,904円だった。また、手作り派は全体の73%。3人に1人が試し作りをしている。手作りチョコレートの人気レシピはカップケーキとトリュフが首位で並んだ。(参考:日経産業新聞)(R.T)
恋愛にも人生にもガツガツしていない「草食男子」、甘いものが大好きな「スイーツ男子」、女の子趣味の「オトメン」「フェミ男」などここ数年、男子にまつわる新語の当たり年が続いている。最近は「ロデ男(ロデオ)」という言葉が出て来ている。元の言葉は英語の「ロデオ」。荒馬に乗るこの競技から転じて、女子に振り回される男子のことを指す。カウボーイのようにさっそうと荒馬を乗り回すのではなく、振り落とされないように必死にしがみ付く様子が想像できる。(参考:日経プラス1)(R.T)
人体に生息する細菌の多様性は、一人ひとりの時期による違いよりも、個人差の方が大きく、身体の各部では、口内が似ている一方、腸内は大きく異なることが分かった。米コロラド大の研究チームが、健康な男女9人の身体27カ所に生息する細菌の種類を網羅的に調べ発表している。人体に生息する微生物は100兆個あると言われ、病気の原因になる悪玉のほか、消化を助けるなどして健康に貢献する善玉もいる。健康な人体の環境を解明した上で、さまざまな病気にかかった場合との違いを突き止めれば、病気の早期診断や予防に役立つという。対象者は相互に無関係で、細菌を採取したのは昨年6月と9月の計4回。部位は口内、鼻や耳の穴、頭髪、手のひら、脇の下、かかとなどで、腸内は便で調べた。細菌の種類は、こうした分析によく使われる特定の遺伝子のDNAによって分類した。その結果、生物の分類で「科」の3段階上に当たる「門(もん)」レベルで、22門の細菌が見つかったが、9割は四つの門で占められていた。最も多かったのは、ビフィズス菌などが属する放線菌門の36.6%で、続いて乳酸菌などのファーミキューテス門が34.3%、サルモネラ菌などのプロテオバクテリア門が11.9%、腸内に多いバクテロイデス門が9.5%だった。 (参考:時事通信)(M.Y)
花粉症の原因物質をあらかじめ口から投与すると、7割の人で花粉症の症状が抑えられた・・・東京都がこんな研究結果をまとめた。根治も期待できるといい、都は国などに実用化を働きかける。 都によると、花粉症を引き起こすのは花粉に含まれる抗原と呼ばれる物質。これが体に入ると免疫反応が過剰になって鼻水やくしゃみが出たり、目が痒くなったりする。都は抗原を体内に取り込んで体を慣らし、免疫反応を抑える「減感作療法」の一つとして、日本医科大と共同で06年夏から実験を始めた。花粉症の症状がある142人の舌の下に、スギ花粉の抗原を含ませた約1㎝角のパン片を置いて投与するもので、期間は2年間。1日1回2分間で最初は毎日投与し、次第に濃度を濃くして回数を減らした。 結果、100人の症状が改善した。花粉飛散期に常に鼻が詰まっていた重症者は28%から4%に激減。ほとんど症状が出ない人は逆に5%から20%に増えた。今年の都内の花粉飛散量は06年比で約6倍だったので、都は「効果は飛散量に左右されない」と見解。これにより、今回の方法なら自宅で簡単にできると期待する。だが、治療に使う抗原は、薬事法に基づく承認が必要になった場合、治験などに数年かかる可能性がある。都は、パン片の代わりにトローチなどへの改良も検討し、早期の実用化に向けて国や製薬会社へ働きかけを進める意向だ。 (参考:朝日新聞)(M.Y)
コンビニエンスストアのシェアを店舗数でみると、地域ごとにトップ企業が分かれた。最大手セブンイレブンは首都圏で3割超のシェアを持つ。ローソンは西日本、サークルKサンクスは中部圏に強い。市場の飽和感が強まる中、生き残りをかけたシェア争いを加速している。2009年2月末のコンビニ店舗数は全国で4万5134店。このうち上位4社で74.6%を占める。セブンイレブンは前店舗の43%が首都圏に集中する。地域のシェアは31.7%でトップである。特徴は経営効率を追求した「ドミナント戦略」。特定地域で出店を進める一方、四国や北陸など店舗網が薄い地域も目立つ。ダイエー傘下であったローソンは西日本が地盤。シェアは関西圏で30.4%、中国地方で27.9%といずれも首位となっている。ユニー傘下のサークルKサンクスは東海3県のシェアが33.9%と高い。シェア争いは加熱している。ファミリーマートは2009年11月13日、am/pmの買収を発表。首都圏の店舗を獲得し、同地域のシェア拡大を目指す方針である。(参考:日本経済新聞)(R.T)
メタボリック症候群の基準をどうするか検討していた国際組織が、内臓脂肪の量をみる腹囲について「大きくなくてもメタボの恐れあり」との見解をまとめ、新たに統一の基準を作った。日本のメタボ基準では腹囲が必須条件。だが、専門家からは「痩せていて病気のリスクが高い人を見落とす恐れがある」という声も出ていた。 国際糖尿病連合(IDF)はこれまで日本と同様に腹囲を必須条件にしていたが、米国はそうではなく、基準が不明確であった。今回統一見解に加わったIDF、世界心臓連合、国際動脈硬化学会など六つの組織によると、腹囲のほか中性脂肪、HDLコレステロール、血圧、血糖値を加えた5項目のうち、3項目以上の検査値に異常があれば、メタボとすることに決定。腹囲が普通でも、血圧や血糖値などに異常があればメタボということになる。腹囲の値は、国や民族ごとにそれぞれ定めるとしている。 日本では男性85㎝以上、女性90㎝以上という腹囲であることが第一条件。ただ「女性の方が大きいのは変だ」との声が国内外から出て、厚労省の研究班が測定値を見直す作業を進めている。 また、太っていなくても血圧や血糖値といった異常が重なる人は日本人に多く、心筋梗塞や脳卒中のリスクも高いことが調査で明らかにされている。腹囲が大きくないと特定健診にもとづく保健指導の対象にならないのが現状だが、「痩せていてリスクの高い人への対策が不十分」との指摘があった。新しい世界基準だと、こうした人たちもメタボに含むことになる。日本糖尿病学会理事長の門脇・東大教授は血圧や血糖値などの異常が重なる原因の多くは内臓脂肪の蓄積だとわかってきており、有効な対策を考えるためにも腹囲を必須にした方がよく、日本は今の基準を堅持すると見解する。 (参考:朝日新聞)(M.Y)
東京都は、食パンに含ませた花粉エキスを口の粘膜から吸収する舌下減感作療法を花粉症疾患者142人に実施した結果、約7割で症状が消えたり、軽減したりし、重い副作用は1例もなかったと発表している。減感作療法はアレルゲンと呼ばれる原因物質を徐々に体内に取り込み、症状の緩和を期待する治療法。花粉症で実用化されているのは、花粉エキスを薄めて皮下注射する方法である。都はこのような患者規模で舌下減感作療法の有効性と安全性が確認されたのは初で、患者の負担が少ない治療法として早期の実用化を期待している。都福祉保健局によると、都内在住か在勤の20歳以上の花粉症患者から協力者を募り、皮下注射用の花粉エキスを食パンに含ませ、舌下に2分間置いて吐き出させる方法を試した。投与は2006年から2年間、当初は毎日投与し、残り1年前後は2週間に1回のペースだった。患者の約7割が症状が消失したか軽減し、副作用も鼻や目の痒み等軽い症状にとどまった。 (参考:日本経済新聞)(M.Y)
関西では自宅生活を少し贅沢に過ごすための商品やサービスが好調となっている。10万円を超える調理家電や2万円台の洋風鍋が前年を上回る売れ行きで、国産牛肉のセールや泡風呂グッズも人気。ボーナスの落ち込みや新型インフルエンザ流行もあったため、早くから遠出を封じられた関西で、「巣ごもり」ならぬ少しリッチで上品な「おこもり」需要が新たな商機になりつつある。(参考:日本経済新聞)(R.T)