がん発症の要因のトップは喫煙。肺がんだけでなく口腔や咽頭、食道、胃、膵臓、肝臓など
様々ながんで、発がん性が認められている。日本人の非喫煙者に対する喫煙者のがん死亡のリスクは男性が2倍、女性で1.6倍程度。日本人のがん死亡の約20~27%は喫煙が原因とされている。 煙草を吸わない人も要注意。厚労省の調査では、非喫煙女性でも夫からの受動喫煙がある場合、肺がんのリスクは受動喫煙がない場合と比べ1.3倍に高まる。喫煙歴が長いと手遅れと考えがちだが、何十年も煙草を吸えば、禁煙後肺がきれいになるのに10~20年かかるが、やめないで吸い続けるのと比べればリスクは確実に下がると言われている。
生活習慣もがん予防に重要で、各種疫学調査から危険分子を示すと、食事35%、煙草30%、感染症・ウイルス10%となる。がんの原因物質が特定されていないため、どんな食べ物にも発がん性が含まれる可能性がある。偏りのない食事が奨励されるのは、未知の発がん性物質を過剰に摂取してしまうリスクを分散させるためであり、このような事情に対し、定期的な検診も重要。早期発見が難しく進行が早い膵臓がんなど一部を除き、多くのがんは早期発見で治療後5年の生存率は高まる。加齢によるリスクもあり、40歳では100人に1人、80歳なら男性は3人に1人、女性は5人に1人はがんになるとされている。 (参考:産経新聞)(M.Y)
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