50歳のとき、速足(時速6.4㎞程度)での歩行に相当する身体活動が無理なくできる体力があれば、心筋梗塞などで死亡する危険性が低くなることを、筑波大の研究チームが突き止めている。同大の児玉研究員は「体力の有無が、将来の心筋梗塞などの発症や死亡の危険性を予測する指標として使えるかもしれない」と見解。
50歳の男性を体力が普通の群(時速6.4~7.8㎞程度で歩行できる)、低い群(普通群以下)、高い群(時速7.9㎞程度以上で歩行できる)の三つに分けて比較したところ、低い群の冠動脈疾患による死亡率は普通群の1.4倍、高い群の1.47倍になった。全ての死亡率でも、低い群は普通群の1.7倍、高い群の1.56倍と高くなっている。定期的な運動をすることによって寿命が延びるというデータはないものの、体力の有無が死亡率に影響を与えることが明らかにされたと言える。 (参考:毎日新聞)(M.Y)
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