コンシェルジュというのは本来、フランス語で「案内人」の意味を指しており、ヨーロッパのホテルで顧客の要望に応じたサービスを提供したり、観光プランの作成、チケットの手配などを行う接客係という意味で使用されている。近年では、ホテルの中だけでなく、日常生活で生じる様々な要望に応える「コミュニティコンシェルジュ」の需要が高まっている。旅行の手配はもちろん、料理人の派遣、レストランの予約、予算に応じた手土産の提案、など生活に関わるささいな要望に対して適切なサービス提供を行う。
コミュニティコンシェルジュによるサービスは高齢者からのニーズが高く人気を集めている。高齢者の間で、生活業務を外部に委託する傾向が強くなっており、家事代行などの生活業務だけでなく、生活全般に関わるささいな相談の窓口としての必要性が高まっていると思われる。同サービスは、公共性が高いサービスが多いことから、コミュニティコンシェルジュは自治体主導で設置されているのが現状である。(R.T)
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