温暖化対策として導入論議が進むサマータイム(夏時間)制度について、不眠症治療に取り組む医師らでつくる日本睡眠学会は、健康に悪影響を与える可能性があるなどとして導入に反対する声明を発表、医療需要の増加などで逆にエネルギー消費が増える可能性も指摘している。 学会によると、制度を導入した欧米では健康被害が多数報告されており、夏時間への変更後、数日から2週間程度は睡眠時間が減少。日本人は欧米より平均睡眠時間が約1時間短いため影響は大きく、暑さが収まらない時間に床に就けば、寝付けずに不眠を誘発する可能性もあるという。
睡眠障害による医療費増加や作業能率の低下などによる国内の経済損失は年3.5兆円にのぼると試算、サマータイム導入で睡眠障害になる人が増えれば、経済損失はさらに年1.2兆円増えると見積もれている。(参考:朝日新聞)(M.Y)
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