ビタミンB群を食事で多くとる人は心筋梗塞などの虚血性心疾患になりにくいことが、厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の調査研究で分かった。
1990年と95年、岩手、秋田、長野、沖縄の4地域で、40~59歳の男女約4万人の生活習慣を調査した。
食事内容から葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12の摂取量を算出し5つのグループに分け、年齢、性別、喫煙、肥満、ビタミン剤の摂取などの影響を除いて、各栄養素と発症リスクの関連を比較した。その結果、ビタミンB6の摂取量がもっとも少ないグループに比べ、多いグループでは30%から50%リスクが下ることが分かった。
日本人では、葉酸やビタミンB12の摂取量は比較的多いが、ビタミンB6の摂取量は少ない傾向がある。「食事で特にビタミンB6を十分にとり、これらを含む食品をバランス良くとることが、心筋梗塞の予防につながる可能性がある」としている。(参考:日本生活習慣病予防協会HP)(Y.A)
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