健康な人の肉体疲労の程度を数値化して調べる「臨床評価ガイドライン」を日本疲労学会が発表している。疲れについての世界初の“物差し”となる。「疲れにくくする」などと表示できる特定保健用食品の開発や審査の基準に使用される。
評価方法として①自転車こぎテストでみる身体能力評価、②自分が感じている疲れを線分上に記入する疲労感評価、③脈などを利用する生理学的評価、④唾液や尿を調べる生化学的評価の4項目計8種類を示した。③は最新の研究成果によるもので、指先の脈拍で自律神経機能をみる「加速度脈波法」と、パソコン画面に散らばった記号を素早く探す時間で脳の反応速度を測る「ATMT法」がある。疲れた人々で、特定の健康食品を使った群と使わない群の疲労回復具合を4項目で比較し、効果程度を判定する。
臨床評価ガイドラインは、近く日本疲労学会のウェブサイト http://www.hirougakkai.com/ に掲載される予定。 (朝日新聞参考)(M.Y)
コメント