米国の働く人を対象にした調査で、チャイルドケアや在宅医療介護などパーソナルサービスに従事する人が、うつ病に罹患する確率が高いことがわかった。米薬物乱用・精神衛生管理庁が10月に発表した。
日本で同様の調査は行われていないが、IT関連業界に勤めている人がうつ病になりやすいことは一般的に知られている。慢性的な人員不足、膨大なメールのやり取り、長期間にわたって昼夜を問わない激務。メンバー入れ替えや客先常駐などによって周囲とのコミュニケーションが希薄になりがちなどが要因とされる。
うつ病(職業起因)は、慢性的にストレス過多状態であることから引き起こされる。
米国のパーソナルサービスの従事者の場合、コミュニケーションとセルフコントロール能力の職業訓練プログラムを整備すること、日本のIT業界の場合、ストレス過多の軽減環境を提供すること、など職種に応じた処方が必要であると考えれられる。(Y.A)
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