果物・野菜の摂取が、骨形成と骨量維持に良い影響を与えることが最近の欧米での研究で明らかにされてきています。骨形成に必要なビタミンやミネラル類が豊富に含まれるためと考えられています。
特に、酸化ストレス(悪玉活性酸素)が骨密度の低下に関与する可能性が言われるようになっており、抗酸化力の高い食品が骨量の低下に有効ではないか?との仮説もあるそうです。
日本では平成17年度から、独立行政法人農業食品産業技術研究機構(果樹研究所)が、血清中のカロテノイド濃度と骨密度との関係性を調査しており、その結果、βクリプトキサンチンを豊富に含むミカンの摂取が、閉経女性の骨密度低下(骨そしょうリスク)に予防的に機能する可能性を示しています。(K.Y)
※血清中のカロテノイド濃度=抗酸化力の血液指標として測定される