孫との遊びや育児に積極的に関わる祖父母が増えている。特に、団塊の世代と呼ばれる自分の子育て時に忙しかった男性が熱心に取り組んでいる。団塊の世代の多くが定年を迎えており、孫と過ごす時間や機会が増えていることが背景にある。
ファミリー向け室内遊園地を全国のショッピングセンター内で展開する、イオンファンタジーは、2012年4月に全国約270店で65歳以上を対象にした「イクジー会員制度」を始めた。約1万人になった会員は平均で週3回訪れ、1回1,000~1,500円を使うという。500円前後という一般顧客に比べ、支出を惜しまない傾向が見られる。また、2011年7月に創刊した育児雑誌「孫の力」は隔月で5万部を発行しており、定期購読者は60代~70代の男性が多いという。子供向け就業体験テーマパークのキッザニア東京は4月に60歳以上を対象にした特別割引を新設。(大人料金のほぼ半額の1,000円)
中心である団塊世代の多くが定年を迎えることから、今後も企業がイク爺のニーズや消費を取り込む動きも広がりを見せると考えられる。
(参考:日本経済新聞)(R.T)
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