超小型車とは1~2人程度が乗れて、1日10キロ以下の近距離移動に向く軽自動車を一回り小さくした車両を想定されたもので、公道走行を可能にする認定制度などの調整も含めて、自動車各社が開発を行っている新しいタイプの車両である。
トヨタ車体など、日本の自動車各社が開発中の超小型車両は、いずれも電気自動車(EV)で、現行のEVよりも車両が軽いため、バッテリーが抑えられ、価格も抑えられる見通しとなっている。
国土交通省によると、走行できる道路は一般道でも限られるようで、運転できるのは普通免許を持つ人になる模様。また、利用者の多くは高齢者になると考えられており、日常生活でのスーパーなどへの移動の際に、通常の自動車では、大きすぎて運転するのが不安であるような高齢者にとっては、安全に買い物するための交通手段に成り得る。
しかし、利用者の多くが高齢者になると考えられているために、適切な安全基準を求める必要性があり、その結果安全基準が厳格になり、製造コストがかさむという心配もあり、実用化されるまではまだ幾らかの試行錯誤が必要になると思われる。
安全面やコストの問題など、まだまだ課題は山積みだが、少子高齢化が進む今、超小型車が新たな高齢者達の足となって活躍する日を期待して待ちたい。
参考:日本経済新聞 (R.S)
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