飲酒が多い女性ほど乳がんになりやすい傾向にあることを、愛知県がんセンター研究所の川瀬研究員らが確かめた。閉経後の女性では、1週間に日本酒換算で7合以上飲んでいると、発症率は全く飲まない人の1.74倍だった。
乳がんは女性で最も多いがんで、最近急増している。酒と乳がんの関連は欧米で指摘されていたが、今回の研究で閉経後の日本女性でも明白になった。乳がんを予防するには、大酒を控えた方がよいとも見解されている。研究グループは、愛知県がんセンター病院で乳がんと診断された1,754人と、乳がんと診断されなかった女性3,508人を分析。全般に酒量が増えるにつれて、乳がんの発症率が高くなっていた。
この傾向は50歳前後の閉経の後で著しく、閉経前の女性では明確にならなかった。閉経後の乳がん発症率は、酒を飲まない女性を1とすると、少し飲む女性は1.24倍、時々飲む女性は1.39倍、日本酒換算で週に7合以上飲む女性は1.74倍であった。 (参考:産経新聞)(M.Y)
コメント