家庭用のオゾン発生器のうち、人体に影響を及ぼすほどの高濃度オゾンが排出される製品が確認されたと国民生活センターが発表している。同センターが計測した濃度の最高値は、
日本産業衛生学会が定めた労働者向けの許容濃度の約100倍で、呼吸困難や昏睡を引き起こすレベルであった。
オゾンには強力な殺菌力や脱臭作用があるが、濃度や量によっては人体に悪影響がある。同センターは消費者の相談等をもとに7製品を選び、室内で30分間運転させるテストを実施。 結果によると、最も高濃度となった製品では室内の濃度が許容基準の約10倍になった。停止後、基準値に戻るまでに約3時間要した。また、排出口付近では最高で基準の約100倍を超える濃度を計測。室内と排出口の濃度でともに基準をクリアしたのは1製品のみ。国内では家庭用には濃度の規制や安全性の基準はない。鼻づまりに効果があるとして直接ホースでオゾンを吸い込むよう使用法が記された製品もある。全国の消費生活センターには、オゾン発生器に関する相談が過去5年間に計410件寄せられており、専門知識のない消費者が安全に使用することは難しく、購入は避けた方がいいと注意を呼びかける。 (参考:朝日新聞)(M.Y)
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