ガラパゴス諸島の生物のように、外界とは独立した進化を遂げる現象のことをいう。日本では、「技術」や「サービス」で独自の進化をとげることにより、世界の標準からかけ離れてしまう現象が見られている。
この現象に入り込むことで、国内で一定の成功を得ることができるが、国際市場での競争力を失う。日本の携帯電話市場が良い例といえる。日本の携帯電話は、諸外国に比べ高度な機能を持っているが、通信方式や国内ニーズと異なることで海外で販売できない。結果、国際市場でシェアを取れず、開発費の高騰で自滅するリスクを背負うこととなる。類似の問題は「デジタル放送」「建設業」「非接触ICカード」などの分野にも当てはまる。
ガラパゴス化現象から脱却するためには、国内市場の成長が見込めない産業においては企業自ら世界に積極的に出て行き、競争に打ち勝つという考えではなく、国際市場で世界と「共生」していくという考え方が必要だと思われる。(参考:日経流通新聞)(R.T)
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