ネスレ日本は3月から「キットカット」などの菓子製品について、卸会社から返品を受け付けない取引を始めた。全菓子製品が対象で、卸会社には過剰な在庫品などを他の小売店に転売するよう促す「支援金」を払う。これまでは返品分をすべて廃棄し、年間3億円を負担していた。原料の小麦や砂糖価格の高騰に対応、コスト削減に向けた自衛策とする。返品が一般的だった菓子業界で、メーカーが流通業者に返品を認めないのは珍しい。
ネスレグループでは「一段の原料高が避けられない中、日本独自の商習慣は受け入れられない」としている。
中長期的にメーカー・流通のコスト現につながると見ており、消費者にとっては、値上げ抑制効果も期待できそうだ。(参考:日経新聞)(Y.A)
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