すべての生物の細胞の表面には、水(H2O)だけを選択的に通すタンパク質でできた穴(トンネル)が存在します。このタンパク質に”水の穴”という意味のアクアポリンと言う名前がつけられ、その働きが明らかにされつつあります。
例えば、赤血球(血液細胞)が自分の表面にあるアクアポリンの穴から水を出し入れすることで体積を自在に変え、さまざまに形を変えながら、狭い血管内をひとつずつすり抜けて行くことがわかってきました。
目のレンズも同様に、レンズを構成する細胞がアクアポリンの水の出し入れで形を変えることで、見たいものが見えるようにピントをあわせています。
アクアポリン(AQP)には複数の種類があることもわかっており、例えば、AQP1は赤血球など、AQP3は皮膚細胞、AQP5は汗腺に多く存在します。現在AQP0からAQP12までの13種類が報告されています。(K.O)(2)に続く
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