食物の単位の「カロリー」。国際的には「ジュール(表記はJ)」で統一されつつあるが、日本では表示変更のメドがたっていない。「食物成分表」には、全ての掲載食品についてキロカロリー(kcal)に並びキロジュール(kJ)が記載されている。
このような単位の変更は1993年に単位を世界標準のSI(国際単位)へ統一する計量法が施行されたことに基づく。気圧の単位が「ミリバール(mb)」から「ヘクトパスカル(hPa)」になったのもこの法律に基づいたもの。
「ミリバール」と「ヘクトパスカル」の変更が混乱もなく社会に受け入れられたのは「1ミリバール=1ヘクトパスカル」であったから。
それに対しカロリー、ジュールは「1キロカロリー=4.184ジュール」「1キロジュール=0.239キロカロリー」。このややこしさや、「カロリーオフ」など、商品表示に単位以外の使われ方をしていることも、単位の変更が進んでいない理由。(Y.A)
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