近年、科学や産業が発展する中で、身近な社会問題として原子力発電や遺伝子組み換え作物、生活の中の化学物質など、こと「科学」に関する分野が増えつつある。
一般市民にとってわかりづらい部分が多い科学の分野の困りごとをソリューションする目的で設立されたのが「科学相談所」ともいわれる「サイエンスショップ」である。
もともと、複雑化する科学を一般市民に近づける試みとして1990年代から欧米で始まったこの取り組みは、98年頃から日本国内でも、専門家と市民が喫茶店で気軽に科学を話し合う「サイエンスカフェ」として実施されているもので、2005年あたりから「理科離れ」が進む地域社会との溝を埋めようという目的も兼ねて各地の大学でもスタートさせ、社会貢献活動を実施したり、リスクコミュニケーションのあり方なども検討しはじめている。
このサイエンスカフェをさらに進化させ、大学教員らが市民と共に調査研究や課題解決にあたるものが「サイエンスショップ」で、神戸大学や大阪大学が実施している。(参考:日経新聞等)(K.Y)
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