外資系製薬メーカーが、40歳以上の男女900人を対象とした「過活動膀胱」に関するアンケートを実施した結果、その認知率は前年調査結果(5.2%)から20.4%に増えたことがわかった。
「過活動膀胱」とは、強い尿意を感じたり尿意を我慢できなくなる病気で、通常の健康な人が400~500mlの尿をためることができるのに対して、100ml前後の尿がたまるとガマンできなくなり、頻尿や尿失禁を引き起こすもとになるとされている。
2002年にパリで開催された国際尿禁制学会で認められた、比較的新しい疾患で、40歳以上の12%(およそ8人に1人)という高率で発症し、年齢とともに有病率は高くなる傾向にあるという。
日本排尿機能学会によると国内の潜在患者は830万人いると推定されている。
上記アンケート調査によると、自ら過活動膀胱だと感じている人のうち、86.5%が未受診で、その理由を「それほど深刻ではない」と答えているが、啓発サイトなどで自己診断チェックシートなども用意されており、専門医の診断を受けることなどが推奨されている。
(参照:日経産業新聞等)(K.Y)