酢を毎日大さじ1~2杯飲み続けると、内蔵脂肪や血中中性脂肪が減少することがミツカン中央研究所の臨床試験により判明された。主成分の酢酸が脂質の合成を抑制し、燃焼も促進するためという。同研究所はメタボリックシンドロームの予防や改善に有効としている。
臨床試験は、25~60歳の男女175人を対象に実施。リンゴ酢の摂取を1日大さじ2杯分(30ml)、1杯分(15ml)、摂らない-の3グループに分け、12週間内の経過を観察、内臓脂肪や血中中性脂肪を比較した。その結果、大さじ2杯のグループでは、内臓脂肪が平均で4.95%減少。血中中性脂肪は23.21%減と、特に大きな効果があった。体重(2.64%減)や皮下脂肪(2.79%減)、腹囲(2.02%減)の数値でも肥満改善の効果が示された。酢酸には血圧や血中コレステロール値を下げる効果もあり、メタボリックシンドロームの改善には非常に有効だが、摂取をやめると脂肪は元の水準に戻ってしまうことから、継続的な摂取が必要としている。 (参考:産経ニュース)(M.Y)