中国の香港大学の研究グループは、5歳から15歳の子ども(平均年齢9.25歳)5,000人以上を対象に睡眠と肥満に関する調査を行った。
調査は子どもの親に対し、子どもの体重や睡眠時間のほか、生活リズム、食生活を質問・分析したもの。子どもは香港にある13の学校に通う5,159人で、「児童の肥満と、週末、休日の睡眠時間の関連」に注目したという。
調査の結果、香港の子どもの平均睡眠時間は、学校のある平日は9.18時間、休日が10.20時間。研究グループは「子どもたちは休みの間、より長く眠る傾向がある」とした上で、子どものBMI値と照らし合わせて分析したところ、「週末や休日に睡眠不足を取り戻した子(=平日の「睡眠赤字」を補填した子)に比べ、しなかった子のほうが肥満のリスクが上がる」という傾向を導き出した。これについて、英紙デイリー・テレグラフは、1つの見方として「(睡眠時間が長いことが)起きている間の間食を減らし、カロリー摂取の制限を助ける」という可能性を指摘している。(参考:Narinari.com)(R.T)