動脈硬化のうち、進行すれば心筋梗塞や脳梗塞などの引き金になる可能性がある足や首、腎臓などに起こる動脈硬化を知っている人が3割に満たないことが、ジョンソン・エンド・ジョンソンの動脈硬化に関する意識調査で明らかにされた。また、間歇性跛行(かんけつせいはこう)が足に起こる動脈硬化(閉塞性動脈硬化症=PAD)の自覚症状だと知っている人は約1割にとどまった。
調査は今年9月下旬、国内の30-60歳代の男女800人を対象に実施。調査結果によると、動脈硬化が起こる部位として知っているのは(複数回答)、「心臓」76.8%、「頭」75.3%で共にほぼ4人に3人だったのに対し、それ以外では「足」26.9%、「首」23.5%、「腹部」18.1%、「腎臓」12.1%と、いずれも3割未満にとどまった。また、「一定の距離を歩くと足の筋肉が痛くなり、しばらく休むとまた歩けるようになる」といったPADの典型的な症状(間歇性跛行)
を感じた場合、「最初に疑う原因」を聞いたところ、「関節・骨の異常」が30.4%で最も多く、次いで「老化によるもの」25.0%、「閉塞性動脈硬化症(PAD)」12.5%、「何も疑わない」10.6%などと続いた。間歇性跛行の症状を感じた場合の対処法としては、「安静にして様子を見る」(34.5%)、「病院に行く」(25.0%)、「インターネットで調べる」(9.8%)、「市販薬などで対処する」(7.3%)などが挙がった。さらに「病院に行く」と答えた人に、「どの医療機関に行くか」と聞いたところ、「整形外科」が36.0%で最も多く、以下は「循環器科」19.0%、「血管外科」17.5%、「どこに行けばよいかわからない」13.5%、「内科」12.5%などの順で、循環器科や血管外科の「適切な医療機関」を選んだ人は約3人に1人だった。 (参考:医療介護CBニュース)(M.Y)
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