普段緑茶をよく飲む女性は、肺炎によって亡くなるリスクが半分ほどにまで下がるという調査結果を東北大公衆衛生学のグループがまとめている。因みに男性では差がなかった。緑茶に含まれるカテキンが肺炎を起こすウイルスや細菌の働きを抑えている可能性があり、グループは今秋から、静岡県掛川市民の協力を得て、緑茶がインフルエンザを抑える効果があるかどうかを調査する。
94年に緑茶を飲む習慣や健康状態などについて聞いた宮城県在住の男女約4万人(40~79歳)について、06年まで追跡。この間に男性275人、女性131人が肺炎で亡くなっていた。 女性では、緑茶を飲むのが「1日あたり1杯未満」だった4,877人のうち、肺炎で死亡したのは43人。一方、「1~2杯」の4,458人では死亡は24人、「5杯以上」の7,208人で38人。 年齢や体力、結核感染の有無など、肺炎死亡と関係しそうな要因を考慮して比べると、1~2杯飲む人たちは1杯未満に比べて41%、5杯以上では47%、肺炎で死亡するリスクが低かった。 男性については8割以上は、肺炎と関連が指摘される喫煙歴があり、緑茶の効果が及ばなかったのかもしれないとみる。 (参考:朝日新聞)(M.Y)
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