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モヤシで生活防衛

食費を抑えるのにモヤシを上手に活用する人が増えている。調査会社インターワイヤードの調べでは、家で夕食を作り食材も買う7,393人のうち、1年くらい前と比べて節約している人は73.7%。その5,449人がよく使っている食材（自由回答）はモヤシが断トツ（28.5%）で、豆腐、鶏肉、キャベツなどが続く。
スーパーのいなげやでは、モヤシ販売が4～8月の累計で前年同月比約14%増。1袋40円前後と価格がほとんど変わらない点が人気という。丸美屋食品工業の「麻婆（マーボー）もやしの素」も8月は約1.8倍の売れ行きとなっている。モヤシ料理のレシピを紹介する本やサイトも目立ち、人気は続くものと思われる。 （参考：日経産業新聞）(R.T)

鬱病へ教材キット活用

思春期から青年期にかけて発症しやすいとされる鬱病。予防や発症した際の早期対応が重要だが、授業で扱うケースはごく少ない。教員の知識やノウハウ不足が背景にあるとみられ、大学と製薬会社が共同で中高生に教える授業用の教材キットを開発。教育現場で活用してもらう取り組みが始まっている。（授業のベースになったのは、東京学芸大と製薬会社「日本イーライリリー」が共同で開発した教材キット(CD-R)。教員向けの手引をはじめ、精神科医や患者の映像教材、鬱病患者数の推移グラフなどの資料が収録されている。
開発を後押ししたのが、同大と同社が昨年11月から今年6月にかけて首都圏の公立中学校を対象に実施したアンケート（回答数163校）。「鬱病の生徒がいる」学校は37.3％、「心の健康状態に問題を持つ生徒がいる」学校は98.7％に上り、しかも増加傾向にあることが明らかになった。また、回答者の半数近くが過去3年間に自殺の悩みを相談された経験があった。一方、心の病気を扱う授業を行っている学校は3割に留まった。授業の必要性は8割以上が認識しているが、鬱病について「どう教えたらよいか分からない」「教える知識や情報がない」との意見が多かったことも背景に挙げられた。　(参考：産経新聞)(M.Y)

髪を徐々に染める技術

月桂冠は花王と共同で、天然のメラニン色素を利用した染毛技術を確立している。共同で開発したのは毛髪のキューティクル内にメラニンの元となるメラニン前駆体を浸透させ、毛髪内でメラニンを生成させて髪の色素として定着させる技術。
同技術は毛髪が徐々に染まるのが特徴で、3～5回の利用で白髪を黒色に染められ、直接毛髪に作用しないため、ダメージが少ないことからいきなり黒色に染まることに抵抗感のある男性需要を染毛料によって見込んでいる。　(参考：日本経済新聞)(M.Y)

歯磨きでがんリスク３割減

１日２回以上歯を磨く人が口の中や食道のがんになる危険性は、１回の人より３割低いとの研究結果を、愛知県がんセンター研究所（名古屋市）がまとめた。全く磨かない人の危険性は、１回の人の１・８倍だった。約３８００人を対象とした疫学調査の結果で、歯磨き習慣と発がんの関連を示す報告は国内初という。　（参考：ＫＹＯＤＯＮＥＷＳ）(R.T)

コンビにでカーシェアリング

コンビニのスリーエフとミニストップは、自動車を複数の人で利用するカーシェアリングサービスを、都内と神奈川県内の5店舗で10月から始めている。コンビニ業界では初の試み。身近にあるコンビニ駐車場を車の受け渡しの場所とすることで、利用者が使いたい時に使えるサービスを目指すとしている。1利用者は入会金3,150円と会員カードの発行手数料2,100円を支払えば、月会費などはかからない。昼間の料金はガソリン代込みで30分800円から。携帯電話で予約し、コンビニ駐車場に止めてある車両を会員カードで解錠して利用する。店舗あたり20人の利用を見込む。車両は当初、軽自動車を使用。来年9月に電気自動車に置き換え、店舗に充電スタンドも設置する。利用状況を見ながら、対象店舗数も増やしていく方向である。　(参考：朝日新聞)(M.Y)

ＫＹ線

ＫＹ線（ケーワイセン）。ニュー手相と言われている今時の手相占いでは、「空気の読めない」人の手に表れるという。ニュー手相では他に、凝り性の人に表れる「オタク線」、飽きっぽい「長続きしま線」などがある。ＫＹ線は「起点が離れている頭脳線と生命線」のことを指し、5ミリ以上離れているとさらにその傾向が増すという。（参考：日経プラス1）(R.T)

中高年男性自殺に飲酒が関係

国立精神・神経センター自殺予防総合対策センターが遺族の自殺経緯を聴き取ったところ、自殺する1年以内に、アルコールで仕事に支障をきたすなどの問題を抱えていた事例が目立ったことを明らかにしている。主に06年以降の自殺者について、自殺の背景を分析。結果がまとまった男女43事例をみると、中高年（30～64歳）の男性26人のうち、9人がアルコール問題を抱えていた。平均飲酒量は1日あたり日本酒換算で3.5合。大半は依存症にあたる状態で、うつ病にもかかっていた。
アルコールが衝動性を高め、行動に移す危険を高めていると捉えることで、今まで焦点が当てられてこなかったアルコール問題への対策が必要と指摘。職場の健康対策でも、うつ病だけでなくアルコール問題も含めたメンタルヘルス対策が必要だとしている。　(参考：朝日新聞)(M.Y)

AOUの普及に着手

食品企業や農研機構など、これまで産学官で開発が進められてきた「AOU（ORAC等）」の開発･整備に、農林水産省が本格的に乗り出す。AOUは、野菜や果物などの抗酸化力を評価・数値化出来る新たな指標。農水省は2009年度新需要創造フロンティア育成事業に、AOUの表示方法の検討などを盛り込んだ。今後、野菜や果物だけでなく、健康食品でも統一された指標で抗酸化力を数値化し、商品に表示する要望が高まりそうだ。
米国では抗酸化指標の一つであるORACが商品に表示され、スーパーフルーツ市場などが急速に拡大した実例もある。　(参考：健康産業新聞)(M.Y)

大人も玩具で調理

楽しんで料理を手作りできる調理玩具の品揃えが増えている。調査会社のアイシェアが全国の20代～40代男女554人に聞いた所、調理玩具で作ってみたい料理・菓子がある人は81.2%の450人。最も多かったのがパンの76人（13.7%）。アイスクリーム57人（10.3%）、ギョーザ40人（7.2%）と続く。
特徴的なのはめん類。「料理に自信がある」人の割合はパスタを作りたい人の56%、そばでも38%となっている。調理玩具は子供と遊ぶために買う人が多いが、めん類用は大人が自分で使う可能性がある。実際、パスタメーカーを調理器具として買うＯＬをいるという。勢いを保つにはこのような視点も商品企画には必要であると考えられる。（参考：日経産業新聞）(R.T)

高齢者のQOL、筋トレマシンで低下

高齢者の健康作りのために取り入れる筋力トレーニングマシン・プログラムを糖尿病患者が利用した場合、生活の質（QOL）が落ちてしまう危険性が、糖尿病患者でない高齢者に比べて約4倍高くなることが、吉備国際大・玉利准教授の調査で明らかにされた。
同准教授は、07年1月～08年3月、東京都内4カ所の介護予防教室（3カ月間開催）で、参加者79人を対象に調査。調査はプログラム受講後の日常生活で、歩行距離や体の痛みなどの身体状態と、集中力や活力感など精神状態の心身両面からの8項目計36問に答えてもらう方式。回答を分析した結果、体の痛みや精神機能には効果が見られたが、活力感などについては、20％以上の参加者が教室終了後に低下していたという。さらに低下の原因を分析したところ、糖尿病のある高齢者はない場合に比べて4.4倍低下リスクが高く、体の痛みや精神機能を改善できる可能性も低かった。運動療法は糖尿病の有効な治療法だが、配慮が必要。マシンを使ったトレーニングでは、理学療法士など専門家のサポートが必要と見解している。　(参考：毎日新聞)(M.Y)