戦後の駆除で沈静化していたアタマジラミが1990年代から増加、近年幼児や低学年児童らに拡大をみせている。シラミを知らない世代の親が適切に対処出来ていないことが一因という指摘もある中で、学校や保健所は対策のPRを積極的に行っている。
シラミは夏場だけでなく、冬も例外でない。駆除剤に抵抗性を持つ新型も確認されているなどの背景から、感染予防には成虫が頭髪を一時的に離れ、衣類を介して移動することもあるので、寝具や帽子等の共有を避けること、また発見には成虫ではなく卵を探すことがコツで、毛根付近に木の芽のような形で付着している。因みに洗濯では感染はしないと認識されている。早期発見と適切な処置に向け、医療機関への受診相談等も鍵となりそうだ。
(日本経済新聞、朝日新聞他より)(M.Y)