眠る前のアルコール…いわゆる「寝酒」。眠りにつけないばかりか、様々な睡眠障害の原因にもなりうる可能性をはらんでいる。酒を飲んで眠り込んでいるのは睡眠ではなく、“意識を失っている”状態であり、アルコールによる睡眠は正常な睡眠とは異なり、浅いノンレム睡眠の状態が長時間続くため、脳も体も十分には休まらない状態になる。夜中に何度も目を覚ます中途覚醒や、早朝覚醒の原因にもなるという。
また、アルコール依存症になる危険性もある。すなわち、体がアルコールに慣れてきて少量の飲酒では眠れなくなり、徐々に飲酒量が増えてしまうためである。寝酒習慣がつくと、いざやめても一時的に強い不眠症に陥ったり、動悸や震えなどの症状が起きることもある。これは後々の夜更かしや神経障害への引き起こしにも繋がり「むずむず脚症候群」、夢遊病等の睡眠中の異常行動を悪化させる場合もあるとされている。因みに睡眠薬との併用は自殺行為である。お酒も夕食時だけ、しかも少量にとどめて、就寝時間の3~4時間前は飲まないようにすれば、睡眠中の問題は起きにくくなるゆえ、十分注意を払いたいところである。 (産経新聞他参考)(M.Y)
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