砂糖入りソフトドリンクや果糖の摂取が、男性の痛風リスクの増大と強く関連するという研究結果が、英国医師会にて報告されている。米・Gary Curhan博士らによる今回の研究では、痛風の既往のない40歳以上の男性4万6千人以上を対象に、研究開始時に被験者の食物と飲料の摂取に関する情報を収集した。痛風のリスクは、砂糖入りソフトドリンクの摂取が月1回以下の男性に比べ、週5~6回摂取していた男性の方がはるかに高く、1日2回以上摂取する男性のリスクは85%高かった。
因みにダイエット・ソフトドリンクによるリスク増大はみられず、BMI、年齢、利尿薬の使用、高血圧、飲酒および食習慣等、他のリスクファクターとは独立した結果であった。オレンジ等のフルーツジュースや果糖を多く含む果物が痛風のリスク増大と関連していることも判明したが、これに対し、新鮮な果物や野菜が健康にもたらす多くの便益とのバランスを考えることがより重要と認識されている。
痛風:血中尿酸値の上昇が原因で発症する関節疾患で、激しい痛みと腫脹を伴う。男性に多く、米国では過去数十年の間に患者数が2倍になったとされている。栄養事情が良くなると増えるため、飽食時代の病気と言える。 (英医学誌「BMJ Online First」報告・参考)(M.Y)
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