仮想水とは、農産物や製品の生産に使用された水を、これらの製品を購入した人が間接的に消費したとする考え方である。東京大学の沖大幹教授らの研究グループによると、小麦1キロで2トン、輸入肉で作った牛丼1杯は約2トンの水が使われた計算になるという。
農水省が発表した平成18年度の食料自給率が40%を切っている日本は、食料輸入大国と同時には、仮想水の輸入大国といえる。
今後食料自給率が低下すると予想されることから、食品の廃棄ロスの削減、節水型の家電の利用など資源の有効活用に対する意識を高めていく必要があると思われる。(日本経済新聞)(R.T)
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