よく言われる「夕食は就寝2時間前まで」という理由として「消化器官が働かない」と思われがちだが、実は脂肪を体内に溜めるBMAL1(ビーマルワン)というたんぱく質や、交換神経と副交感神経のバランス、食事誘導性熱産生などが関係しているそうだ。
BMAL1は、昼間はほとんど体内でつくられることがないが、22時~午前2時頃になると増加する。これは肥満度が高まるに従って体内での生成量も増えるという。
また、昼間は交感神経の働きで身体の機能を活発化しエネルギーを発散する一方、夜間は副交感神経の働きが活発になることで消化吸収機能が高くなり、脂肪を溜めやすい状態になる。
食事誘導性熱産生は、消化吸収に伴い熱が発散されるときに消費するエネルギーで、「食事をすると体が熱くなる(温まる)」ということ。午前中に最も高く、夜中に最も低くなる。つまり夜間は食事誘導性熱産生で消費されるエネルギーが少なくなる。(日刊工業新聞)(K.Y)
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