コンビニエンスストアのシェアを店舗数でみると、地域ごとにトップ企業が分かれた。最大手セブンイレブンは首都圏で3割超のシェアを持つ。ローソンは西日本、サークルKサンクスは中部圏に強い。市場の飽和感が強まる中、生き残りをかけたシェア争いを加速している。2009年2月末のコンビニ店舗数は全国で4万5134店。このうち上位4社で74.6%を占める。
セブンイレブンは前店舗の43%が首都圏に集中する。地域のシェアは31.7%でトップである。特徴は経営効率を追求した「ドミナント戦略」。特定地域で出店を進める一方、四国や北陸など店舗網が薄い地域も目立つ。ダイエー傘下であったローソンは西日本が地盤。シェアは関西圏で30.4%、中国地方で27.9%といずれも首位となっている。ユニー傘下のサークルKサンクスは東海3県のシェアが33.9%と高い。
シェア争いは加熱している。ファミリーマートは2009年11月13日、am/pmの買収を発表。首都圏の店舗を獲得し、同地域のシェア拡大を目指す方針である。(参考:日本経済新聞)(R.T)