「カネカ」は放射性物質の除染作業向けに、微生物由来の天然洗浄剤を発売している。
納豆菌と同類の細菌によって穀物を発酵させてつくるタンパク質が主成分となっており、天然成分であるため、従来の化学合成でつくる界面活性剤に比べ、環境負荷が少なくなるという。また、従来の活面活性剤の100分の1から200分の1程度の量で同等の洗浄効果を発揮するほか、廃水に塩化カルシウムを入れると洗浄成分が沈殿するため、洗浄後の廃水処理も容易である。
除染作業のコスト削減につながる期待は高く、同社は大手ゼネコンなどへの売り込みを進めており、今後、需要の拡大が予想される。
(参考:日経産業新聞) (R・S)
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