子供の頃に感染した水ぼうそうのウイルスが原因で起こる「帯状疱疹」の患者が10年間で2割強増えていることが皮膚科を対象にした調査で明らかにされている。特に50代以降で発症する患者が多く、発症率は女性の方が男性より2割以上高いことも明らかにされている。
調査によると、人口1,000人当たりの患者数は10年間の平均で4.2人。調査最終年の06年は4.6人で、開始時の97年と比べて約26%増。発症率を年代別にみると、40代までは平均2.4人だが、50代になると5.2人に急増。70代で7.8人とピークになり80代では6.9に減少。これについては体の免疫機能が低下する50代が発症増加の分岐点になるとし、地域の高齢化が進み、60~70代の層が増えたことが全体の発症率の増加に繋がったとみる。男女別では女性の発症率は4.6人で、男性の3.7人より約25%高かった。発症率は30代までは性別の差があまりないが、女性は40代で男性の1.3倍、50代で1.7倍となった。 (参考:日本経済新聞)(M.Y)
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