農林水産省によると食パンや菓子パンなどの生産量は、2007度は121万1000トンで、直近のピークだった2000年に比べて約5%減少しているという。2000年までは主食をコメからパンに切り替える動きを背景に、消費が増えていた。その後はパスタなどの主食となる食品の多様化が響いたことで生産量に影響を与えている。また、ダイエットに敏感な人が増え、1人あたりの消費量が減少する傾向にあるとの見方もある。
2008年1月~6月の生産量は60万9000トンと前年同月比0.4%の微減に留まっている。大手のパンメーカー各社が昨年末から今年半ばにかけて値上げしたが、スーパーやコンビニエンスストアが販売する割安なPBブランド商品が需要を支えたものと考えられる。パン市場での大手企業(パン工業会加盟20社)のシェアは年々高まり、現在7割を超えている。国内需要が低迷するなか、大手各社では付加価値が高い菓子パンの新商品の投入を増やしたり、海外に活路を求める動きが活発化してきている。(参考:日本経済新聞)(R.T)
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