低下傾向にあった子どもの運動能力がこの10年で下げ止まっており、特に中学生男子は向上の兆しがみられている。
今年の調査は07年5~10月に全国で実施。6~79歳の約7万人の結果を集計。6~19歳については、ピークだった85年ごろと比較して「走る(50m走)」「跳ぶ(立ち幅とび)」「投げる(ソフトボール投げ)」などの基礎的な運動能力が低下。たとえば11歳の50m走は、男子が85年の8.75秒から8.91秒に、女子が9.00秒から9.19秒になっていた。
ただ、種目を増やして「新体力テスト」を導入した10年前と比べると、「50m走」「ハンドボール投げ」等は横ばいで、「上体起こし」などは向上しており、低下傾向に歯止めがかかっている模様。 特に中学生の13歳でみると、男子は50m走が8.00秒から7.94秒、女子が8.82秒から8.79秒に短縮。ハンドボール投げでも、男子は21.89mから22.03m、女子は13.91mから14.10mに向上していた。
85年前後から低下し続けていた子どもの体力が下げ止まり、中学生男子では向上の傾向が表れていることから、指導者が効率良く指導している成果などが背景にあると捉えられている。 (参考:朝日新聞)(M.Y)
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