食事からのカルシウム摂取量が多い人は、脳卒中になるリスクが低いとの疫学調査結果を、厚生労働省研究班が発表している。摂取量の少ない人と比べ、発症リスクは約3割低かった。
食品別に検討すると、乳製品を多く取る人は発症しにくいことが分かったが、それ以外の食品では摂取量と脳卒中発症との間に明確な関連はみられていない。
研究班の磯博康・大阪大教授は「カルシウムには高血圧や動脈硬化を抑える働きがある。乳製品のカルシウムは吸収されやすいため、効果が出たのではないか」と見解。
調査は、岩手など4県の40~59歳の男女約4万人を平成2年から平均13年追跡。この間に1,321人が脳卒中を発症したことより明らかにされている。 (参考:産経新聞)(M.Y)
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