厚生労働省の研究班が、6~15歳の小児のメタボリックシンドロームの診断基準をまとめた。今後、日本肥満学会や日本小児科学会などと擦りあわせ、大人の基準と同様、関係学会合同基準とする方針。
【小児のメタボリックシンドローム診断基準】
①腹囲(以下のいずれか)
・中学生=80㎝以上、小学生75㎝以上もしくは、腹囲(㎝)÷身長(㎝)=0.5以上
②数値検査
・血中脂質、中性脂肪もしくはHDLコレステロール、血圧、空腹時血糖の規定値で判断
①に該当の上、②のうち、2項目に該当するとメタボリックシンドロームと診断する。
子どもの肥満の割合は全体の約10%、数十年前の値の約3倍になっている。研究班によると「子どもの場合、腹囲82.5㎝以上を境目に色々な検査値の異常が増加する」ことが確認されており、「学童期肥満の70~80%は大人になっても続く」と言われている。
ただし、この基準に関しては賛否両論。必要性を疑問視する声や、成長過程の子供を診断するのに固定した値を設定すること自体の医学的問題、差別やいじめの助長リスクなどの批判もある。(毎日新聞ほか)(K.Y)
※関連:キラリお役立ちかわら版 2007年10月30日「男性80センチ、女性95センチ」
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